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文学賞受賞作家

ノルウェイの森 上 (講談社文庫)


村上春樹
¥ 540 通常24時間以内に発送
★★★★

ノルウェイの森 上 (講談...
当方19才、私も結構マジに物事を考えすぎる古風なタイプなので、主人公には結構感情移入できました。村上さんはハード・ボイルド文学に耽溺してるだけあって、相当クールでドライな会話を主人公にさせますね・・・この無機的・無感情っぽい会話がこの作品の喪失感を醸し出しているのでしょうか? 本作は大好きなのですが「羊をめぐる冒険」のようなユーモアに富んだ作品のほうが個人的には「村上的」で好きです。読後感は最高によいですが、いまいち読み進める面白さに欠ける、ってかんじです。 この作品はぜひ自分とおなじハイティーンの人達に読んでほしいと思いました。 このドライな文体が、あなたの今まで触れられたことのない心の琴線をびんびん鳴らしてくれること請け合いです。 10代だった発売当初に友人にすすめらたけれど読まなかった本。何年も経って読んでみて、あぁ友人はこうゆう内容を読んでいてたぶんこう感じとっていたのかなぁと思いを巡らせながら、しみじみ自身もいろいろ感じとりました。そして、もう一度読んでみようかなと思っていたところ。レビューをみていたら、めちゃくちゃ批判している方がいて非常にビックリしてしまいました。文章...

ノルウェイの森 下 (講談社文庫)


村上春樹
¥ 540 通常24時間以内に発送
★★★★

ノルウェイの森 下 (講談...
するらしいですね。多くの春樹ファンは嫌がるでしょうが僕は期待しています。僕は(このレビューを書いている今)十代ですが、村上春樹にはノルウェイから入りました。この本が「ただの恋愛小説」なら星五つつけるわけがないわけで、いわゆる「恋愛」を扱った小説ではあるけれど、その主題は別のところに置かれているように思います。もちろん恋愛の本質は捉えられていて、「恋愛というのは人間の感情でしかなく、そこには教養こそあれ幸せは存在し得ない」という姿勢を提示しています。しかし、この小説が素晴らしい理由はそれだけではなく、あくまで「娯楽小説」である点、ではないかと。主人公である「僕」は現実には絶対に存在しないタイプの人間として描かれているし、周りの人々も一般社会から見れば変な人ばかりで、ファンタジーとしての「ノルウェイの森」を際立たせています。あまりに若いうちに読んで世界観に共鳴し過ぎるのもマズイし、かといって年をとってから読むにはクサ過ぎる、そんな小説。小説を小説として考えられる人には面白い作品なのでオススメです。どこがいいのかわかりません。 話の展開は御都合主義ですし、構成力の無さには呆れます。 村上氏...

グレート・ギャツビー (村上春樹翻訳ライブラリー)


スコットフィッツジェラルド 村上春樹
¥ 861 通常24時間以内に発送
★★★★★

グレート・ギャツビー (村...
なにしろ80年前の小説です。村上さんはよく「翻訳の賞味期限」をいい、現代語で訳文を書くことに努力され、本書も、たとえば会話で語り手が相槌をうつ場合「そうなんだ」と訳す箇所がありますが肯定文なのか相槌なのか分かりにくかったりします。わたしには大貫訳の方が1920年代風でしっくりきます。もっとも、新たに翻訳するということは、すなわち現代風の言葉使いにするということなのでしょうけど。うーん、村上さんの翻訳は、カポーティとカーヴァーがもっともマッチしていると思いますし、好きです。サリンジャーのケースも村上訳としてはあまり評価できなにのですが、やはり、原作の年代がもっと新しい方が読んでいて違和感を感じません。 大学生の頃「華麗なるギャッツビー」を読んだ記憶があります。当時、村上春 樹の「ノルウェイの森」を読み終わった後で、その主人公と先輩の長沢さんがと もに読んでいて、長沢さんが「華麗なるギャッツビーを読むような奴なら友達に なれそうだ。」といったセリフが印象的でした。 今回、映画を観終わった後、この村上訳の「グレートギャッツビー」を読みま した。学生の頃読んだ時は、さしたる印象もなく「何...

走ることについて語るときに僕の語ること


村上春樹
¥ 1,500 通常24時間以内に発送
★★★★★

走ることについて語るときに...
村上春樹が実質的に日本に紹介した米国の作家、レイモンド・カーヴァーの小説にして村上氏本人の手になる翻訳作品「愛について語るときに我々の語ること」が下敷きになっている書名である。が、中身はまるで無関係な村上氏のエッセイ。 村上氏の趣味を超えたライフワークとも言ってよい、マラソンやトライアスロンなど「走ること」を軸に、ランナーとしての足跡(といってもレースの実績ではなく内面的な)と小説家村上春樹の内面を、行きつ戻りつしながら極めて内省的に記したエッセイである。 「極めて」という言葉を使ったのは、これまでの村上氏のエッセイ、旅行記や音楽に関するものに比べて、という意味である。 これらを扱ったエッセイでは、村上氏は客体(旅する地の風物や音楽、音楽家など)の描写や論評を通して自らを語っているが、本書では「走る」というある意味極めて自己完結的で内省的な行為を語ることで、自らそのものを語っている。というか語らざるを得ない題材なのである。「走る」ということは。 もし、読者としてのあなたが、村上氏のこれまでのエッセイようなノリを本書に期待しているとすれば、いささか「重たく」感じることだろう。...

おいしいコーヒーのいれ方 Second Season II(2) 明日の約束 (ジャンプ ジェイ ブックス)


村山由佳 志田光郷
¥ 780 通常24時間以内に発送
★★★★

おいしいコーヒーのいれ方 ...
今回はどう揺さぶってくれるのかなと期待してたら前半に・・・を持ってきた。 中盤はショーリと丈のやりとり。 裕恵さんの義弟の秀人さん。 マスターと由里子さん。 かれんとショーリのやりとり。 穏やかな寸止め。 村山さん、初恋的な盛り上がりから変えようとしてるようです。 読者としてはもう10年読んでるから全然構いません。 裕恵さんと秀人さんはもちろんすんなり終わらせるつもりはないでしょう。 マスターと由里子さんは展開があるとすれば仕事関係での進展があるかトラブルが起きるか。 興味があるのは次にかれんが何をやろうとしてるかです。 鴨川に引っ越してきて多少落ち着いてきてかれんなりに考えて・・・東京に戻るとか。 ショーリの就職を考えると遠距離のままではやりにくいでしょう。 いずれにせよ物語はかれんの仕事を中心に動くだろうし鴨川の田舎にいるままでは進展がやりづらいのかなと。 サイドストーリーはあたたかいエンディングです。 収録内容 ・Time After Time かれんに会いに鴨川へ向かった勝利、そこで二人は・・・ そして東京に戻った勝利は丈との話で...

13歳のハローワーク


村上龍
¥ 2,730 通常24時間以内に発送
★★★★

13歳のハローワーク
まず、この本に対する様々な批判意見は、視野が狭いものが大半のように思える。 実際の職業にまつわる悲喜こもごもや詳細を知りたいのであれば、専門書を読めばいい。 タイトルで明示されているように、「13歳のハローワークは」は数多の職業への「見出し」だ。 村上龍の書く職業紹介は、媚びていないし、とてもそっけない。文章量も決して多くない。 そこがこの本のコンセプトに準じていると感じる。 一人の作者の書くものだから、書かれていない側面も沢山あるだろうし、先入観だってあるだろう。けれど別にいいのである。 要は読み手に想像力を喚起させれば勝ち、の本なのだ。 私は現在20歳で、数年前に親にこの本を贈られた。 はまのゆかの大づかみに空気感を捉えたイラスト、シンプルな装丁にシンプルな文言。断定調の職業紹介はまず読み物としてとても面白かったし、必要以上な楽観論や悲観論が無いのも良かった。 まだ見ぬ職業に就いている自分を想像しては暗澹たる気持ちになったり、大丈夫そうだと考えたりした。 このような本の場合、綿密な取材に基づかなくてもいいのだ。 見出しでしかないのだからwikipedia丸写しでもok。...

世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫)


村上春樹
¥ 620 通常24時間以内に発送
★★★★★

世界の終りとハードボイルド...
私が考えていることの一つに人間の意識と無意識の関係がある。私たちは無意識の存在に普段そう気付くことはない。たまに夢を見るときにわかるくらいだ。しかし明らかに無意識が「在る」としたらそれは意識と共に動いているのではないか。この作品を読んだとき、私は二つの物語は主人公の意識と無意識を表わしていると感じた。だからこの本は独立した二つの作品として平行に進行しながら、と同時にひとりの人間の心の動きを示した構成でもあると私には思えた。イメージでいうと前者が左右に、後者は上下に進行している。そして合わせて一つ。まるでマトリョーシカのような物語だ!そんな風に思わせてくれるこの本がとても気に入っている。 村上さんの小説を読んでいつも思うのが、酒を飲んでるシーンと、女と抱き合ってるシーンがとても素敵に書かれていると思います。 このハードボイルドでも破壊されつくされた自分の部屋で、台所の流しの中に残ったウイスキーを飲みながら小説(ツルゲーネフのルージン)を読んでいるシーンがなんとも味わい深くて好きです。図書館の女の人も何とも魅力的な女性でそんな女性とベッドインしている主人公がうらやましく思ってしまいます...

世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈下〉 (新潮文庫)


村上春樹
¥ 580 通常24時間以内に発送
★★★★★

世界の終りとハードボイルド...
前々からこの作品の続編が噂されている。著者のファンである私もにわかに期待している。にわかに期待し続けてもう10年になるだろうか。後の長編ダンス・ダンス・ダンスで主人公である僕が、ある朝目覚めた首都高沿いの住居の一室で僕の居る場所の確認を再認識する場面があるが、その後に続く村上春樹作品に伏線として登場する〈私〉或いは〈僕〉の影のような存続性を垣間見せるところがあるように感じられる。 作品としてはふたつのパラレルワールドが同時進行する現実とも異世界ともどこかで繋がっていても決して不思議でないふたつの異なる世界で展開される。〔世界の終わり〕では、受動的な世界に居る〈僕〉は、分身である〈影〉を他界に送り出した後で〈彼女〉と共に新たな生活を選択する。〔ハードボイルワンダーランド〕の世界では能動的な現世の中で半永久的な眠りに付く〈私〉は、目覚めることがあるとすれば果して本当は何時誰にどのように目覚められるのだろうか。ストーリーテリング溢れる、いろいろと想像力を掻き立てられる作品だと思う。 ふたつの世界の主人公である〈僕〉と〈私〉は巡り会うこと或いはひとつになることが出来るのか。果たしてそうなるこ...

おいしいコーヒーのいれ方 Second Season I(1) 蜂蜜色の瞳 (ジャンプ ジェイ ブックス)


村山由佳
¥ 780 通常24時間以内に発送
★★★★

おいしいコーヒーのいれ方 ...
偶然書店で並んでるの見つけて おぉーーーーって、買って読んだんだけど 前半は勝利の回想による今までのあらすじで 中盤からようやく話は本題に。 ここまで読むのがしんどかったなぁ。 その後は、ふんふん、というか やっぱりというか そんな展開 でも、あいかわらず、読みやすくって 一気に最後まで読めたかな前巻でついに結ばれた勝利とかれん!だけど二度目が上手く出来ない。初めての時はいけたのに。二人ともそのことで少し悩んでしまう。勝利は焦らなくても大丈夫というがかれんは申し訳ない気持ちがあって。かれんも勝利ともっと一つになりたいとっているから。そんなとき、かれんが勝利のアパートに泊まることになって勝利は嬉しさで一杯。たとえただ一つの布団で眠るだけも構わない。かれんに無理させたくないからと思っている勝利。当日。とあることから星野のことで気まずくなってしまった二人。少しそういう気分を薄れさせてアパートに向かう途中に駅で当の星野とばったり。気が滅入ってしまう勝利、ぎこちないかれん、挑発的な星野、それを嗜めようとする原田先輩。やっぱり苦難続きの二人だけど今回はタイトルにもあるとおり比較...

おいしいコーヒーのいれ方 (10) 夢のあとさき (集英社文庫)


村山由佳
¥ 480 通常3〜5週間以内に発送
★★★★★

おいしいコーヒーのいれ方 ...
おいしいコーヒーの入れ方シリーズを読み始めて、もう何年になるでしょうか。 かれんとショーリの行く末を、ただただ静かに見つめていた人や、やきもきしながらじれったい衝動に駆られていた人が多々いることと思います。私はもちろん後者ですが、この10冊目でようやく一区切り、ラストを読むことでほっと落ち着くのではないかと思います。 毎回、読み始めると止まらなくなりあっという間に読んでしまうのですが、今回も同じです。 このシリーズを読むと、人を思いやる気持ちと向き合って、いろんなことを考えさせられます。純粋に人を愛したい気持ちがあっても、愛するが故に生まれてしまう嫉妬という気持ち。 これから更に、この二人がどんな結末を迎えるのか、それ以前にどんな苦境を乗り越えるのか、最後まで見守っていきたいと思います。 走り高跳びがハイジャンプだということは知っていましたが、 走り幅跳びがロングジャンプだということは知りませんでした。 つまらない話ですが、そんな描写の対称性に作品の丁寧さが感じられました。

海辺のカフカ (下) (新潮文庫)


村上春樹
¥ 780 通常24時間以内に発送
★★★★

海辺のカフカ (下) (新...
カーネルって誰。 石ってなに。。。 読まなきゃよかった、正直にそう思う。 ものすごく読みにくかった。 現実を非現実の世界が全く融合している気がしない。 納得いきません。 実態や真意を汲み取ろうとすることは非常に困難だった。合点のいかないことや説明のつかないことがあまりにも多すぎるからだ。でもこの本を読むに当たって、そんなことに力を注ぐことはあまり意味を持たないのかもしれない。メッセージ性より世界観。奇抜な登場人物や出来事が織り成す不条理な世界にグイグイ引き込まれます。とても美しくソフトで平易な文体・文章で不可解な出来事も当たり前に受け入れることができるので、みるみる非現実的な浮遊状態の世界にのめりこんでしまう。 同著者の作品ではダンス・ダンス・ダンスの世界観、ノルウェイの森の主人公の方が好み。面白い本か?と聞かれれば、面白い本と答えられます。 でも、もう一度読みますか?と聞かれると、答えに窮します。 この作家の本を読んでみたいと思っている「春樹入門者」 の人には「世界の終わりと〜」とあわせておすすめの本です。 平易で、読みやすい文章なので、長さの割には楽に読めます。 感想は、人...

ティファニーで朝食を


トルーマン・カポーティ
¥ 1,260 通常24時間以内に発送
★★★★★

ティファニーで朝食を
今回小説を初めて読み、しかも映画も観たことがない私には先入観なく物語りに入っていけましたが、こんなアバズレの小説にヘップバーンが出演したの?と驚きでしたが、最後の村上春樹氏の後書きを読んで安心しました。映画と小説は筋が違うらしいですね。小説は楽しく読めました。可もなく不可もなく。オードリー・ヘップバーン主演の映画も以前の訳本も知ってはいましたが、観たことも読んだこともありませんでした。 私は推理小説のような、ある程度の仕組まれた起承転結がある本の方が好みです。 ですのでこのような日常のドタバタ劇を綴った物語は退屈してしまう方ですが、 ここはあのカポーティ&村上春樹。主人公のホリーは次に何をしでかすのだろう?とある程度は楽しんで読めました。 メッセージ性は少なく、純粋なエンターテイメント、と私は個人的に感じました。(あくまで個人的にです) ですのでホリーを楽しむに限ります。「ティファニーの店内にいるような気持ちにさせてくれる場所」を求める、 クレイジーでありイノセントである大人にまだなりきれない女性の物語。 それでもストーリー的に心を惹かれず退屈したところがあったので、星5つや4つ...

海辺のカフカ (上) (新潮文庫)


村上春樹
¥ 740 通常24時間以内に発送
★★★★

海辺のカフカ (上) (新...
「15歳」の少年が大人になることをテーマにした小説。文字を無くした男、エディプス・コンプレックス(=「父殺し」)、夏目漱石論(「三四郎」と「坑夫」の比較論)など、その他色々な文学的モチーフが重ねられるつつも、メイン・モチーフとしては、残酷な「世界」「他者」と少年がいかに向き合うようになるかが、いつも通り内向的で非現実的なストーリーで語られる。 明らかに、発表当時に不可解で血みどろな事件を色々と起こしていた「壊れる10代」をターゲットにして「大人になること」を一生懸命に語ろうとした作品なのだが、不幸なことにこの作品は実際に壊れている10代よりも、「大人になりきれない自分」に若干ナルシスティックな魅力を感じる20代〜40代の読み手に熱狂的に支持されたのだった。もちろん、そんな読み手達を相手にして「大人になること」を語る意義は十にあるが、一番読んでほしい読者層に届かなかったことは、作者とこの作品の不幸な点だろうと思う。 この「ブンガク的」で居心地の良い内向的世界が、本来「大人」であるべき年齢層の日本人に受ける状況は決して健康的ではない。(村上作品の効用の1つには、「大人であること...

カンブリア宮殿 村上龍×経済人


村上龍
¥ 1,680 通常24時間以内に発送
★★★★★

カンブリア宮殿 村上龍×経...
21人の経済人が、村上龍と対談した内容をまとめた本。 一人につき、15Pほどだろうか。 それぞれの人の後についている、村上氏の解説がとてもよかった。 もちろん対談のほうも読み応えがある。読んでいて飽きない。筆致も無理に盛り上げるでもなく、泣かせるでもなく、テレビの淡々とした感じをよく表現できていると思った。 何かを成し遂げた人たちの考え方や、生き方はとても参考になる。もちろん成功してきた人なので、それぞれ個性的なのだが、全ての人に感じる潔さというか、綺麗な感触というか、静謐さというか、というのが、自分にとっては大変勉強になった。それはやはり大きな視点から育まれるものなのだろう。 特にSBIHの北尾氏が良かった。 番組のファンに、そうでなくてもぜひ読んでみて欲しい。2も読んでみようと思っている。テレビ東京で放映されている「カンブリア宮殿」で村上龍氏が様々な経済人と対談した内容を本として焼きなおしたもの。対談のやりとりが主な内容だが、ゲストのプロフィールや対談後の村上氏のコメントが付け加えられている。 本書(およびテレビの「カンブリア宮殿」)では、大企業のみならず最近話題のベンチャー企...

ねじまき鳥クロニクル〈第1部〉泥棒かささぎ編 (新潮文庫)


村上春樹
¥ 540 通常24時間以内に発送
★★★★★

ねじまき鳥クロニクル〈第1...
期待感のない小説だ。ノーベル賞をとっても驚きはしないからだ。また読みおえた人を不幸にする小説だ。これよりよいものにめぐりあうことは今後そうないと思えるからだ。それ以外けなしようがないほどの大傑作。これ一冊で村上春樹の偉大さが十分わかる。 奇妙な鳥の声に気づくと間もなく愛猫が姿を消す。主人公岡田トオルの平凡な日常は徐々に変貌し、ついに妻クミコまで謎の失踪をとげる。何かが狂ってしまったなら、もとに戻すしかない。ねじまき鳥の声が止まると、岡田トオルの静かな戦いが始まった。行く手を阻むは綿谷ノボルほかに象徴される悪。時空をこえ世界を支配する強大な敵だ。普通人、岡田トオルは、はたして勝てるか。だが魂の彷徨を続けるなか、彼は様々な人々にめぐりあい、学び、力をつけていく。登場人物、エピソードはそれぞれが深い洞察に満ちたメタファーだ。複雑なこの世のすべてが記されているといっていい。さまざまに読みとけるだろうし、それ自体また楽しい。この本の魅力を語るだけで分厚い本が書けるだろうし、事実、出版されている。 一見シュールで難解だが、愛するものを奪還すべく悪と戦うシンプルさが核。古典的で普遍的なテーマを...

カンブリア宮殿 村上龍×経済人II


村上龍
¥ 1,680 通常24時間以内に発送
★★★★★

カンブリア宮殿 村上龍×経...
自分にググっときた経営者について。 ・くらコーポレーション:田中邦彦「3つの喜び・・・」 ・吉野家:安部修仁「自分に向くものはもっと他にあるのはずだと思って決められないいる人というのは・・・」 ・ソニー:出井伸之日本は半導体協定で、アメリカに「官民一緒になってはいけない」と言われたから、・・・ ・ジュンク堂:工藤恭孝「〜ここでやっと見つけた」 龍氏「知識を得ることは刺激的だと・・・」 ・バンダイナムコ:高須武男「なぜ経営統合を選んだかというと・・・」 ・ローソン:新浪剛史「セブンーイレブンの真似をすればいいじゃないかと・・・・」 ・テンプスタッフ:篠原欣子「〜で、あの人はどこから来るんですか」と聞きましたら・・・」 など。番組の放送内容と、あと村上龍さんの書き下ろし「RYOU'S EYE」が秀逸です。 そのほかの社長さんも語りが面白くためになるなと思いました。テレビより面白い?○読み始めたきっかけ 元々、村上龍の経済関係のエッセイが好きで、1を読んでこちらの2も興味がありました。 ○心に残る言葉 P.120 教育を英語でエデュケーションというでしょう。エデュケーションの語源...

東京奇譚集 (新潮文庫 む 5-26)


村上春樹
¥ 420 通常24時間以内に発送
★★★★

東京奇譚集 (新潮文庫 む...
本の裏表紙に「見慣れた世界の一瞬の世界の一瞬の盲点にかき消えたものたちの不可思議な運命を辿る5つの物語」とある。まさにその通りだと、読み終えた今なら思う。でも読む前は「何のこっちゃ?」という感じ。 読めばわかる。 最後の「品川猿」は何となく好ましい。ストーリーもくすぐるものがあるし、色んな設定の非現実さをそういうものとして話を進めていく感じも僕をくすぐる。村上氏が"神の奇蹟"ならぬ人の身に起こる奇跡を描いた短編集。日常の中で起きる不可思議な出来事を簡潔な文体で綴る事によって、「当たり前に生きる」事の尊さを優しく語りかけた作品。 「偶然の旅人」の冒頭では村上氏自身が顔を出し、自身が経験したジャズ・ピアニストに関する奇譚を披露する所から物語は始まる。以下は伝聞と創造を交えたもの。本作は主人公のゲイの調律家が遭遇する奇跡と、それをキッカケに起こる長年確執があった姉との和解を重層的に描いた秀作。次作と合わせ、村上氏の文体のリズムの一部がクラシック・ジャズに影響されている事が窺える。「ハナレイ・ベイ」はハワイでサメに襲われて命を落とした息子の影を追う母親の姿を描く事によって、実はジャ...

地球のはぐれ方―東京するめクラブ (文春文庫 (む5-8))


村上春樹 吉本由美 都築響一
¥ 1,050 通常24時間以内に発送
★★★★★

地球のはぐれ方―東京するめ...
ああ、懐かしい、この感覚。もう二十年以上前だろか、椎名誠が日本、世界のあちこちを旅して回った、いわゆる旅ルポが流行った。よく読んだ。東ケト会、東日本何でも蹴飛ばす会だったかな? シーナと彼の取り巻き連がどこへでも思いつきで出かけて行って、面白可笑しくルポをするというもの。『日本細末端真実紀行』、懐かしい。そういうテイストがこの本に受け継がれている。のかどうか知らないが、そんなノリである。面白いと思う人には面白いだろうけれど、どこが面白いのかわからないという人には、分からない。ハマるかどうかだな。基本的には旅ルポは好きなので、読むほうだ。やはり出色は「名古屋」「熱海」「ハワイ」か。村上氏、吉本氏都築氏三氏の視点が食べ物のなんじゃこりゃトリヴィアルからうらぶれた温泉地の再開発的なデザイン提案にまで及ぶところはなかなかの観光論にもなっている。2002年から2004年の雑誌の連載なので2008年の今どうなのかはわからない。こういうものは旬があるから仕方がない。うむ、うむ、ふふ、ふふ、あーそうか、時々笑いを入れながら読む。でも最後の「サハリン」「清里」あたりになるとだんだんテンション下がり気...

ねじまき鳥クロニクル〈第2部〉予言する鳥編 (新潮文庫)


村上春樹
¥ 580 通常24時間以内に発送
★★★★★

ねじまき鳥クロニクル〈第2...
期待感のない小説だ。ノーベル賞をとっても驚きはしないからだ。また読みおえた人を不幸にする小説だ。これよりよいものにめぐりあうことは今後そうないと思えるからだ。それ以外けなしようがないほどの大傑作。これ一冊で村上春樹の偉大さが十分わかる。 奇妙な鳥の声に気づくと間もなく愛猫が姿を消す。主人公岡田トオルの平凡な日常は徐々に変貌し、ついに妻クミコまで謎の失踪をとげる。何かが狂ってしまったなら、もとに戻すしかない。ねじまき鳥の声が止まると、岡田トオルの静かな戦いが始まった。行く手を阻むは綿谷ノボルほかに象徴される悪。時空をこえ世界を支配する強大な敵だ。普通人、岡田トオルは、はたして勝てるか。だが魂の彷徨を続けるなか、彼は様々な人々にめぐりあい、学び、力をつけていく。登場人物、エピソードはそれぞれが深い洞察に満ちたメタファーだ。複雑なこの世のすべてが記されているといっていい。さまざまに読みとけるだろうし、それ自体また楽しい。この本の魅力を語るだけで分厚い本が書けるだろうし、事実、出版されている。 一見シュールで難解だが、愛するものを奪還すべく悪と戦うシンプルさが核。古典的で普遍的なテーマを...

ねじまき鳥クロニクル〈第3部〉鳥刺し男編 (新潮文庫)


村上春樹
¥ 740 通常24時間以内に発送
★★★★★

ねじまき鳥クロニクル〈第3...
日常の中に潜む些細な出来事が実は深い意味を持っている。その意味に気づくことは幸せなのだろうか?運命付けられているかのように受け入れるしかないいくつかの出来事。 透明な悪意に満ちた世界にパステル調の色彩のヴェールで紗をかける。そして人の心の奥底にそっとメスを入れる。独自の世界観を大上段に構えるわけではなく、静かに語りかけるように説き続ける筆者。 今、村上春樹を語る時に使われている此れらの修辞は、良きに付け悪しきに付けこの作品にこそ相応しいと思う。 しかし、いかんせん構成、展開ともに凡庸で最後まで読み通した充実感が無い。部分的には印象的なエピソードが多いだけに、はっきり言って途中で読むのを止めても読後感は大差無いかもしれない。 蛇足になるが、主人公がひたすらカタカナフードを飲み食いしているだけといった印象が残る。期待感のない小説だ。ノーベル賞をとっても驚きはしないからだ。また読みおえた人を不幸にする小説だ。これよりよいものにめぐりあうことは今後そうないと思えるからだ。それ以外けなしようがないほどの大傑作。これ一冊で村上春樹の偉大さが十分わかる。 奇妙な鳥の声に気づくと間もなく愛猫...